S.H.くんの経験③(インターネットの救い)

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虐められる前はタイピングなどまったくできない私でした。

しかし、不登校になりインターネットというものを知ると毎日PCを開いていました。
小説投稿サイトを通じて知り合った、私と同様に虐められていた子と連絡をとっていたのです。

当時は携帯電話をもっていなく(そのことで輪から外れたことも虐めのキッカケかもしれません)、連絡はPCで行っていました。
その子は小説投稿サイトをブログのように使い虐められている毎日を綴っていました。
現実には友達などいなく“敵”ばかりのなかで同様に虐められている子(4人)とはすぐに仲良くなりました。

こうしてできた友達とは互いに現況を話し合い、互いに励まし合い生きてきました。

死に関して本能的に避けようとするのか1人が自殺を考えると皆で励ましあってきました。
この友人達の存在が私にとってとても頼りになり、結果的この時期に知り合えたことは幸運だったと思います。

 

中学生という時期はまだまだ幼く「虐められている事」が「恥ずかしい事」だと、どうしても思ってしまいます。

だからこそいじめられている事を親には告白できません。

勿論先生にも誰にも言えないんです。
(私の場合は、登校前の朝に震える私をおかしいと思った母親が悟ってくれました。)
しかし、自分と同じ境遇の人間には言いやすいというのはわかってくださるかと思います。

 

私の経験上、インターネットつまりはネットやスマホとは絶対悪ではありません。

当然、使い方を誤れば人生の道を外れることもあります。

ですからしっかりとした監視は必要になりますが、有用に使用すれば心の支え(ひいてはケア)にもなります。

私の親はネットに良い印象をもっておらずPCを取り上げることも多々ありました。

つまり私の心の支えを知らずに奪っていたんです。

 

私の場合はインターネットでありましたが例えばそれが趣味である可能性もあります。
不登校児の行動を制限することは唯一、人生に魅力を見出しているものを潰す事になります。
道を踏み外している場合は是正が必要になりますが、よく不登校児の声を聞いてあげてください。

特に趣味のことをしている時はまだまだ生きようとしている証です。
焦りや戸惑いがあるかと思いますが、何より親や先生が寄り添い理解してあげる事が、解決への一歩になります。

 

本気で何度も自殺を考えた空白の不登校時代の数ヶ月を乗り越えた後、学校から1つの提案が出されました。

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