大学生の時
部活動推薦で大学に進学、初めてのひとり暮らし。
卒業式の次の日からひとり暮らしと大学での練習が始まり、不安だらけでしたが楽しかったです。
大学での練習が始まり、1ヶ月後、彼氏ができました。
部活の一個上の先輩です。部内のムードメーカーで、相談にものってくれて、告白されて付き合い始めました。
お互いひとり暮らしだったのですが、彼が私の家で過ごすようになり、同棲が始まりました。
最初は優しくて面白くて楽しかったのですが、ある喧嘩を境に、DVされる毎日に変わりました。
部活では先輩後輩。周りからは明るいムードメーカー。でも帰ると暴言をはかれて殴られる毎日…。
DV特有の「次はしないから」を信じてしまい、離れられない日々でした。
そんな中分かってしまった妊娠。
おろしてと言われ、まだ未成年のため(未成年の中絶には親の承諾がいります)両親に話し、別れろともちろん言われましたが、彼は「変わる」からと私に言い、また信じてしまいました。
しかし実際は「お前が悪いからだろ」と、殴る原因を私のせいにして、終わったらまた「次はしないから」と・・・。
別れないで。会えなかった子のためにも2人で頑張ろう。
そんな彼の言葉に、精神的に可笑しくなる私。
部活の人にはもちろん、両親にも友達にも相談できませんでした。
笑顔が作り物だと自覚はしていました。
殴られる場所は服で隠せる範囲ばかりだったので、隠し続けてました。
付き合って1年半の大学2年の夏。私の異変に気づいた友達の仲介で別れました。
別れた時はもう最悪。DVの事は部内の人には言えなかったので「あんな優しいヤツ振るとか最悪」「お前が浮気したんだろ?」とか、主に向こうの同期の女性の先輩から、向こうを擁護する言葉ばかり投げられました。
挙句の果てには、両親にしか話していない妊娠が部内に広まり、それさえも私のせいで、彼を傷つけたと言われました。
否定も肯定も馬鹿らしくなり部活以外の話は答えないようにすると、根も葉もない噂が他校にまで流れていました。同じく部活動推薦で進学した高校の同期から話を聞くと、妊娠の話は流れてないものの私の浮気や束縛等が流れていると言われました。
試合会場に行っても、声が全て私の噂に聞こえました。
誰が何をどこまで知っているのか、怖くて仕方ありませんでした。
大学3年の後期講義開始時、電車に乗れなくなりました。部活動と授業のキャンパスが異なるため、授業のキャンパスまで電車で30分ほどかかるのですが、そこでさえ、聞こえる声が全て私の噂に聞こえました。
「最低な女」が繰り返し聞こえ、耳を押さえても止まらない声たち・・・
電車に乗らないとキャンパスに行けないため、学校に行けなくなりました。
バイト中にも幻聴により手が震えるようになってしまったため、バイトにも行けなくなってしまいました。
ただ、部活は、これ以上のことを言われたくない、というプライドだけを持ち行っていました。
聞こえる声の方が、聞こえない声より怖くなかったのも事実です。
秋のシーズンが始まったのに、家では幻聴が怖くて寝れない日々でした。
元彼は4年生で最後の年。全国大会につながるよう「部活の先輩」として普通に関わっている自分に吐き気と嫌悪さえ感じていました。
シーズンも終わり部活も忙しくなくなり、「このままじゃダメだ」という思いで心療内科を受診しました。
幻聴と不眠と吐き気などから、「統合失調症」と診断。
キツい投薬により余計寝れなくなり、頭が割れるような感覚に。食欲もなくなり、1日一食食べれば食べたほうでした。
生理周期も一週間程度と身体が余計に可笑しくなりました。
副作用について相談しても、「効いてないのかな?」と言われ投薬種類が増える一方。
3ヶ月ほどで通院をやめました。
ちょうどその頃に大学の卒業式。
先輩の卒業式なんか祝えなくて、理由をつけて行きませんでした。
本当にその時は強く思いました。
なぜ、悩まされた方が苦しみ薬を飲んでいるのか、加害者は薬も飲まず、のうのうと生きているのか、と・・・。
中学の時みたいに仕返しなんてありませんでした。
先輩は最後まで、部内の人気者でした。
薬の副作用や、幻聴に悩まされ、自身の腕を切る毎日・・・
手首は目立つので、腕にして長袖で隠していましたが、あれから5年たった今でもあとが消えず残ってしまいました。
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