S.H.くんの経験⑦<最終章>

LINEで送る
Pocket

●学校で虐められているあなたへ

 今苦労している方は本当に辛いと思います。

水彩風の水玉_ハートの果物

しかし、辛いのは本当にその数年だけです。

必ず転機は訪れますからそれまで頑張って乗り越えては頂けませんか?

 

虐めにあっている方にとって立ち直れた人間の話は、特殊な例でありどうせ私なんてと思うかもしれません。

当の私が常々そう思っていたのでよくわかります。

「生きていたらいつかいいことがあるよ」なんて何度言われたか数え切れません。

もしかしたら、これを読まれている貴方も何度も言われてきたかもしれませんね。

失礼を承知で言わせて頂くとそれを言った方は、虐められるなんて経験もなしに何の確証もなくで言っているでしょう。

 

しかし、私は貴方と同じで人の恐ろしさや虐めれられる恐怖、生きていく絶望を知っています。

210072

自殺はさすがに経験していませんが、本気で死と向き合った経験もあります。
だからこそ、虐められている方の考えもわかりますし立ち直れた側(励ます側)の考えもわかるんです。

 

虐めの被害者には自殺を考える人も少なくはありません。

しかしです

 

“虐め”というデメリットがある今を生きる

395723

これだけで本当に誰かのためになっているんです。

その誰かは御両親なのか御家族なのか他人なのかはわかりません。

 

 

 

 

ただ、貴方が生きるだけで誰かが直接的なものでなくとも絶対に感謝しています。

空

確実に言える事は自殺をせずにこれを読んでくれている方がいる事は執筆者の私のためになっています。

単純に生きる事は辛い事なのに、今それを選択しているというのは物凄く立派なことなんですよ。

 

少々脱線しますが十人十色という言葉があるように人は個性を持っています。

例えば【Aが好きだけどBは嫌いという人間】もいれば【Bは好きだけどAは嫌いという人間】もいます。
その2人は同じ“個性”というものをもっていますが別々の“個性”なんですよね。
そんな風に人には人の数だけのいろいろな向き不向きがあって当然なんです。

 

人同士でも向き不向きはありますから、仮に貴方が虐められているとしても絶対に自分を卑下する必要はありません。

「死ね」「キモイ」なんて言われようと虐めている人間が【広い世界の中で偶然知り合った不向きな人間であった】というだけです。それが何人であろうと貴方が人間として悪い要素なんで微塵もありません。

 

これは身体にコンプレックスを頂いている方もそうです。

低身長や病気のことで虐めれられることも多々ある世の中です。

実際、体験談には書いてませんが私にも【アトピー性皮膚炎】があり何度も「汚い」「近寄るな」と言われた経験があります。

 

仮に身体に欠陥を持っていたとしたら残念ながら事実として、その分生きる事に苦労するでしょう。

私もアトピーなりに苦労しています。しかしその苦労した分だけ人生の重みが他人より大きいんです。

つまりのうのうと生きている人間より重みのある立派な人生をおくれています。

それを病気等の無い人に理解させるのは難しいことです。

ですから病気や身体的なことでなにかを言われれようと【重みのある人生を生きている事実】があるだけでそんなチャチな罵声など屁でもないんです。

 

病気や身体的なことの度合や置かれた状況は人によって違いますので人それぞれ人生の重みは違います。

ただ確実に他人を虐めるような、人を思い遣れない人間は【貴方よりペラッペラでチャチな人生】をおくっています。

これだけは間違いありませんので、どうか、自分自身に自信を持ってください。

私はさらに人を虐めることでしか自分のことを主張、誇張できない哀れな人間だと見下しています。

 

なにを言われようが、なにをされようが、その人間は貴方を評価するに値しない低レベルな人間なんです。

私には貴方の詳細な事情がわかりませんが、貴方が人より苦労し重みのある良い人生を送っている事はわかります。

 

ですから、今後は御両親や先生をフルに頼って1ミリでも良い方向に持って行けるよう行動しましょう。

虐められて無気力になっているはずなのにこれを読んでくれている貴方は大丈夫です。

ただし無理をする必要はありません。

まずは御両親におはようということからでも、ちょっと部屋をでるだけでもなんでもいいんです。

 

決してゴールは学校に行く事なんかじゃありません。

貴方が前向きになり「人生よっしゃやったろう」と思えたらゴールです。

貴方が今後良い方向に行動できるキッカケになれば幸いで御座います。

 

 

 

●御両親、御家族の方へ

328893

私はまだ成人になったばかりで人としてもまだまだ幼い人間です。

勿論、子供をもった事があるわけありません。それ故に保護者としての感情を私は知りません。

あくまで息子さんサイドから見て感じたことを綴ってあります。

子供を持つ保護者様からみて勝手なことなど書いてあるかもしれませんが、どうかご了承願います。

 

3年前はボコボコに虐められて、自殺を企てていた人間が全国で個人優勝です。

中学時代は絶対に今後自分に良い事は起きないと思い続けていたからこそ、何度も本気で自殺を考えましたし、自殺未遂もあります。

それが周りのお蔭で今までの人生があり立ち直る事が出来ました。

KIJ_kiiroihananotekusucya-

人は周りの環境によって変わることができます。だからこそ“虐め”は御両親や御家族が大切なんです。

特に家族はこの世にもって産まれた運命ですから、虐めという辛い状況にあるからこそ家族の絆が試されます。

わざわざ低レベルな環境に息子様を連れて出すのはとても心苦しいかと思います。

義務教育でも学校に行かないといけない道理は全く御座いません。

登校前の様子がおかしいと思ったらまずは1日、「学校に行かなくていいよ」と声をかけてみてください。

学校に行くにこしたことはありませんが、なんらかの理由があった場合行けなくても焦る必要はありません。

幼い心に傷をつけられ最悪の場合もあり得るのですから、まずは欠席がベストになります。

 

 

お子様が虐められたからといってそれは親として恥ず事ではありません。

315544

まずは息子さんに寄り添ってあげてください。学校で虐められた子にとって家だけが安住の地になります。

もしかしたら虐められて塞ぎこんで反抗的になるかもしれません。

そういう時はそっとしておいてあげて、頃合いを見てゆっくりと話を聞いてあげてください。

その時も絶対に「その時やり返しておけば良かったのに」などと攻めることをしてはいけません。

私当時の思いとしてやり返せるならやっています。できないから不登校になっているんです。

そして反抗的な態度をとっても絶対に心ではかまってほしいんです。

さみしいけど恥ずかしさと不甲斐ない自分へのイラつき、言葉ではできない精神の波乱がそういった態度をとらせてしまいます。ここで「じゃぁ勝手にしろ」と放っておいてしまうと御家族に対しても不満、不信感を募らせてしまう事になります。

これを読むだけでも面倒臭いと感じるかもしれませんが、そのまだ幼い家族(引いては人間)にとって自分自身しか頼れるものがいないと思いどうか堪えてください。

 

学業面でも不安に感じることが多々あると思います。

不登校で勉強もせずにゲームするだけなんて状況があるかもしれません。

しかし、その状況ではゲームやぼぉーとする事によってやっと平静を保っているんです。

まずはそういったものを注意するのではなく褒めて伸ばす的行動をとることがベストかと思います。

例えば、アウトドアな子でしたら気分転換に家族でドライブ(車なら地元の人目につきませんので)や、夜に夜景を見に行く事。

インドアな子でしたら家でできる欲しいものを買い与えたり、ゲームならゲームを、本なら本を一緒に読む事でも構いません。
まずは、御家族の貴方が虐められている子の味方であり、仲間であるという事を示してあげたら心を開いてくれるキッカケになります。

ただし、上記の事をしてやったんだから勉強しろというのは逆効果です。

そうかそうかと話を聞いて、まずは勉強以前に生きる気力を取り戻すことが先決です。

そうやって好きなことをしている時にゆっくり、話をきいてあげるのが現状打開の1歩となるでしょう。

高校受験を控えていても虐めが問題になっている今の日本では不登校児受け入れの学校は必ずあります。

どうか焦らずに学業のことを話し合ってみてください。

 

また、兄弟(姉妹)などが居る場合は兄弟や姉妹のいない所で話を聞いてあげて下さい。

特に長男や長女ですとプライドというものがありますので、絶対に二人っきりのところが好ましいです。

私の母は私の弟にたいして学校のことを聞いてはいけないよと言っていたそうです。

 

勉強しろというのではなく、勉強は難しいか?と問いてあげることが大切です。

そして、根本的に“虐め”に対する行動なのですがまずは学校へ電話し学年担当と対談する事から始めるといいかと思います。学校側の対応に不満がある人は躊躇わずに教育委員会へ学校の苦情をいれましょう。

対応がスグにかわります。

学校側にこの保護者は真剣に取り組まないと報告されると思わせると有利になります。

ただ、やはり自分の息子をお願いしている身ですので、高圧的ではなく終始お願いする身であることを認識しといて下さい。

 

 

大切な息子様の為にこのような拙い文章を読んでいただきありがとうございました。

また、虐めを無くそうと働いて下さり本当に感謝致します。

虐められている本人も辛いかと思いますが、御家族や特に御両親は疲労する点も多々あるかと思います。

どうか無理をせずブレない堅い芯を持ってゆっくり活動してくださればと思います。

虐められていた中学時代、勿論幼い当時ですので不満もありましたが親だけが本当に頼りでした。

「お前のためなら本気で学校にボディガードでも雇ってやる」と言われたことなどとても心強く今でも覚えています。

先にも申しましたが私の人生は母親の働きがあってこそあります。

 

 

本当に自分のせいで疲労困憊し精神的にズタズタになった母をみて当時は申し訳なさでいっぱいになった事があります。

そのおかげで今があるわけですから頭が上がりません。

宜しければ別に掲載してあります「●学校で虐められている方へ」を息子様に読んで頂けるよう言って下さい。

 

息子様の人生が少しでも良い方向へ、また御家族の精神的負担が少しでも楽になるよう願っております。

LINEで送る
Pocket

こちらよりコメントをお寄せください。

すべて必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください